【レポート】AWS のコスト最適化入門#AWSSummit
ご機嫌いかがでしょうか、豊崎です。
現在開催中のAWS Summit Tokyo、当エントリでは2017年05月31日に行われたAWS Techトラック2:AWS のコスト最適化入門についてレポートします。
セッション概要
当セッションの登壇者及び概要は以下の通りです。
http://www.awssummit.tokyo/summit/index.html
概要:AWS は初期費用不要、ご利用になられた分だけをお支払いいただく、従量課金モデルが基本となっています。さらに「リザーブドインスタンス」や「スポットインスタンス」などのコスト最適化オプションを活用することで、構成を変更することなくコスト削減を実現できるケースもあります。本セッションでは、意外と知られていない「リザーブドインスタンス」を中心に AWS のコスト最適化方法についてご説明します。
セッションレポート
AWSコスト最適化
- クラウドネイティグアーキテクチャ
- 非常に大きい効果
- 構成の変更が必要
- 割引オプションの活用
- 大きい効果
- 構成変更不要
- 細かいリソースの無駄チェック
- 小さい効果
- 構成変更不要
Trasted Advisorの活用
ご利用実績を元に、自動的にコスト最適化提案を行うツール
コスト最適化オプションの活用
- AWSの割引
- ご利用が増えると自動的に単価が安くなるもの
- データ転送量やs3ストレージ料金など
- 随時行われる価格改定
- 60回以上の値下げ実績
- ご利用オプションによる割引
- リザーブドインスタンス(RI)(本セッションではこちらにフォーカス
- CFのリザーブドキャパシティ
- DynamoDBのリザーブドキャパシティ
RIの概要
- 1年または3年の利用コミットによる料金割引(MAX75%割引)
- アベイラビリティゾーン(AZ)を指定した場合は、キャパシティも予約
RIよくある勘違いと回答
1)システムにRIがマッチしなそう
- DB、キャッシュサーバ、WEB/APPサーバに最適
2)RI購入時にサービス停止がありそうで購入できない
- 購入時にインスタンスの停止や再起動は必要ない
- RIは権利の購入
- インスタンスとの紐付けはない
3)RIと起動中インスタンスの条件を揃えるのが難しそう
- リージョン単位、AZ単位など柔軟に選択可能
4)RIを買うと条件変更できない
- 契約期間中に柔軟な権利の変更が可能なコンバーティブルで対応可能!
- 同等以上の価値を持つRIに差額のお支払いで交換可能
- 最新の価格を適用できる(交換時の新価格が適用される)
- 契約期間は3年のみ
5)3年利用するかわからない
- オンデマンドとの損益分岐点で検討する
6)そもそもRIがどのくらい必要かわからない
- 利用インスタンスに対して、どれだけRIでカバーできているかが確認可能(月ごと/日ごと)
- コストエクスプローラーにて購入済みRIがどれくらい利用できているか確認可能
各利用シーン
- オンデマンドインスタンス
- ピーク対応で増減するWEB/APPサーバ
- 一時利用のキャンペーンサイト
- 昼にしか利用しない開発サーバ
- リザーブドインスタンス
- 常時稼働しているサーバ
- WEB/APPサーバ
- スポットインスタンス
- 分散処理のタスクノード
- クローラ
- メティアプロセッシングなど
EC2 RIのリザーブ条件
条件(7つ)が合致するインスタンスに、割引料金が適用される
- プラットフォーム
- OS
- スコープ
- テナンシー
- 提供クラス
- インスタンスタイプ
- 期間
- お支払い方法
まとめ
RI(リザーブドインスタンス)にフォーカスしたセッションでした。ほとんどのシステムでRI導入によりコストダウンが見込める可能性があります。 仕組みを理解し最適なコストで最適なシステムを利用しましょう。